センターつうしん No.120
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宮城県の「不登校率」は全国ワースト1位になっています。多くの子どもたちと保護者、そして教職員が悩んでいます。そのような状況を踏まえて、8月2日に「みやぎ教育相談センター」と共催で、『不登校の「心の傷」が癒えるとは』と題し、神戸大学名誉教授の広木克行さんに講演をしていただきました。
今号は、その講演内容を中心にしました。不登校の見方や考え方、そのような子どもと家族がどのように「心の傷」を癒し回復していくのか。そしてまた、今日の学校の現状と課題について読者の皆さんと考え合いたいと思います。
2回目となるサークル訪問は、「宮城作文の会」です。子どもの書いた作品を読むことを通して「子どもをつかむ」とはどういうことか、その取り組みがよくわかるサークル紹介内容となっています。
「子どもと学校」では、「キリスト教学校における平和教育」と題して、私立尚絅学院の赤井慧さんに文章を寄せてもらいました。この欄で私立学校の取り組みを紹介するのは、今回が初めてです。私立学校は、それぞれに建学の精神や理念を持ち、それにもとづく独創的な取り組みがなされています。キリスト教の精神と尚絅学院のこれまでの歴史、そしてそのなかで培われてきた平和教育が語られています。ぜひお読みください。
最後に、戦後のまだ貧しさの残る時代から高度経済成長期を経て物質的「豊かさ」を得る戦後の日本社会を背景に、その時代を健気に生きる子どもたちと保護者と向き合い支え合いながら教育という仕事をされてきた齋藤俊子さんが「私が出会った子どもたち」を寄せてくれました。齋藤俊子さんが仕事をされていた頃と今ではずいぶん違いますが、でも教育という仕事の本質は、いつの時代も変わらないように思います。