3.11高校生犠牲者からの命を守る「伝言」
「東日本大震災」宮城の高校生犠牲状況調査報告書
『3.11高校生犠牲者からの命を守る「伝言」』 更新のお知らせ
昨年12月8日、青森県で震度6強を観測した地震に伴い「北海道・三陸沖後発地震注意報」が発令されました。学校における地震の「備え」の基本は、3.11東日本大震災の事例を学ぶことです。学校現場や子どもたちに起きる災害を具体的に理解し、教職員と子どもたちでそれに備える対策を考え合い、行動することだと思います。ところが、教育行政は、東日本大震災で子どもたちに起きた具体的事例の調査を行っていませんし、事例をまとめていません。そのため、教職員が子どもたちに具体的な事例を語り伝え、学ばせることができていません。子どもたちの災害を予見する力が育っていないのです。
その予見力を育てるために、宮城県教職員組合(当時私は組合の委員長)は、東日本大震災で犠牲となった小中学生261名の状況を調べ、報告書にまとめました。
そして、研究センターに赴任した2020年から犠牲となった宮城県の高校生87名について調査を行い、2024年4年6月に上記報告書を発行し、県内の各高校にお送りしました。全国からも反響があり、100名を超える個人や学校などに報告書をお送りしました。
そうした中で、犠牲となった高校生についての新たな情報が届きました。今回、新たに分かった情報等をもとに、報告書を更新しました。
新たに変更・追加したのは、以下の内容です。
・表紙 調査にご協力いただいた高校教員の「メモ」を追加した。
・2ページ 犠牲者を出した小学校・中学・高校の割合の表を掲載した。
・3ページ №3、4、の高校生の状況を詳しく紹介した。
・5ページ №63、72、83の高校生の状況を新たに追加した。
・6ページ 常磐山元自動車学校の裁判について紹介した。
・7ページ 「教訓7」の最後に、この間の裁判の結論を紹介した。
・8ページ 「バイアス」について、の注意をいれた。
更新した報告書を、県内の各高校と、大震災伝承施設へお送りする予定です。これからの災害時に、生徒の命を守る一助になればと願っています。
みやぎ教育文化研究センター 所長 高橋 達郎