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センターつうしん No.111

コロナウイルス感染症の位置づけが「5類」となり、学校の運動会や修学旅行などがコロナ前と同じように実施できるようになってきています。
コロナ禍の3年間は行動制限によって、子どもたちの学校行事・生活はさまざまな制約を受け中止や縮小を余儀なくさせられたり、授業も一人1台のタブレット端末による「GIGAスクール」構想で大きく変わってきました。学校以外の日々の生活も、同様に大きな影響を受けてきました。その一つが、子どもたちの遊びです。
本号では、「子どもと遊び」を特集テーマにして、増山均さんと岩倉さんには研究者の立場から子どもにとって遊びとは何か、その意味と役割などについての論考を、また虹乃さん、小林さんには日々直接子どもたちに関わる立場から現場の報告を寄せていただきました。事前にお互いに書く内容を知っていたわけではありませんが、どれもが関連し響きあうような、すてきな特集になったなと感じます。

目次
タ イ ト ル 著  者 P.
子どもの風景(第10回)
消ぼう本部見学
特集 子どもと遊び
子どもの遊びとは何かー再考 増山 均
尽きない遊びにゆさぶられて育つ子どもたち 岩倉 政城
幼児の模倣と遊びの力、"ライゲン" の役割について 虹乃 美稀子 11
児童館で遊ぶ子どもたち 小林 晃 13
わたしの出会った先生40
温かく美しかった綴方教師 髙橋 三代 15
子どもと学校
先入観を持たず根気よく 高橋 大助 16
授業への招待⓾
短歌のちから 小野寺 浩之 18
教育時評
学校給食をめぐる諸問題 宮澤 孝子 20
おすすめ映画
ハリエット 佐々木 忠夫 22
読書のすすめ(第12回)
『6ヵ国転校生 ナージャの発見』 矢部 智江子 22
相談センター報告(第31回)
子どもの居場所 学校の内と外 瀬成田 実 23
ひと言
小学1・2年生の語彙に驚く 菅井 仁 24
子どもの風景・作品について
書くことを通してつながる 川村 美和 24
センターの動き・編集後記 24