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ゼミナールSirube
未来可能性について考える20
日 時 2025年2月17日(月)
13:30~16:00
会 場 みやぎ教育文化研究センター
会場の詳細はこちら
参加費 無料
テキスト 太田直道 著『人間とその術』
内 容

 テキスト『人間とその術』と太田先生作成の補足資料を読み合い、その内容について意見交流しながら学習して行きます。テキストは、毎回1節ずつ読み進める予定でいます。
 今回は、「第7講 術と空間-空間を生きるということ」の 《2 風景と家―開かれた空間と内部空間》です。

前回の
様子

 今回は、私たちが生きいている空間について考えました。空間は、もともとは「空いている場所」(空き地)からうまれた言葉ですが、私たち人間の生きる空間は、単なる均質で空虚な「空いている場所」ではなく、人間の生活や活動に対応して重層的な「場」となって表れます。したがって人間における空間を考えることは、それぞれの「場」の役割と意味を考えることになります。
 会では、テキストにもとづきながら聖と俗に関わって「聖域」、近代世界における「近代空間」、その「近代空間」を人間の生産的活動の観点で取り上げた西洋マルクス主義のアンリ・ルフェーブルの理論、さらにはフッサールやメルロ・ポンティなど現象学的観点から「生きられる空間」について読み進めました。
 話し合いでは、テキストに関わって「故郷」や「道」、「帰還の思想」などについて、参加者それぞれの生い立ちや経験なども踏まえて意見交流がなされ、大変おもしろくいろいろ考えさせられました。