【2月号】
特集1 AI時代の子どもと教育
GIGAスクール構想による学校へのデジタル端末の導入から、まもなく5年を迎える。その渦中に登場した生成AIは、デジタル端末を単なる教具・文具の域にとどめず、人間の知性を拡張し、ときに代替する存在へと変貌させつつある。
教育DXの第二波ともいえるこの状況を前に、教育界は大きく揺れている。AIがもたらす個別最適化や格差是正、業務負担の軽減に期待する声がある一方で、人間性の喪失や学力低下、新たな格差の拡大を警告する声も強い。
本特集は、こうした両極的な言説を踏まえつつ、その先を見通すことを目的とする。社会のデジタル化という潮流は、もはや不可逆である。我々はこの現実から目をそらさず、AIに振り回されるのでも、いたずらに拒絶するのでもなく、より良い社会の実現に向けて、人々がデジタル・テクノロジーを主体的に統治する道筋を探らねばならない。理論と実践を往還させながら、デジタル社会における教育の新たな姿を模索する。
特集2 子どもとつくる一斉授業
今、学校、授業が大きく形を変えようとしている。指導から支援へ。「教え」から「学び」へ。子どもを主語に、子どもを主体に、とする中で、「伝達」を中心としてきた「教育」のかたちが、大きく変わろうとしている。その中で、教師は子どもに何を教えているのか、どのように教えているのか。
本特集を通して、教師が子どもの実態や状況をどのようにつかみ、教育実践を編んでいるのかを探り、教師の自律的専門性を共有したい。そのことを通して、改めて「教える」ということにかかわる教師の専門性や役割を考えてみたい。 (各特集の「扉のことば」をもとに)
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