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センターつうしん No.109

10月27日文科省が昨年度の『児童生徒の問題行動・不登校調査』結果を発表しました。宮城県の不登校生は約5千人(内仙台市2千人)、全国第2位の多さです。「学校に行きたくない」「学校にいけない」子どもたち。今、子どもたちと教師たち、保護者は何に悩み、どんな困難を抱えているのでしょう。この問題を読者の皆さんと考え合いたいと思い、本号の特集となりました。
実践を寄せていただいた教師たちに共通していることは、課題を持った子どもたちの姿を見つめ、その声を聴き、その苦悩に共感し、次の発達の課題を見すえ、その子に応じた取り組みにチャレンジしていることです。その中で子どもは少しずつ教師に信頼を寄せ、自分を成長させていきます。同時に保護者とも繋がり、保護者の悩みに共感し、子どもへの思い・まなざしを交流し教育の営みを進めています。今、教師たち・学校に、子どもの姿を見つめ、その声を聴き、子ども・保護者と話し合い考える時間が必要です。

目次
タ イ ト ル 著  者 P.
子どもの風景(第8回)
練習
特集 今、子どもと学校は
安心して過ごせる教室にしたい 宝井 江
いろいろな子どもがいるから学べる、そして支え合う学級をつくりたい 柊 圭一朗
青年教師の苦悩と努力 佐々木 大介 12
子どもの生きづらさ その背景と学校の苦悩 数見 隆生 14
授業への招待⑧
東日本大震災の学習プラン 加藤 正伸 16
私の出会った先生38
子どもを想う志 制野 俊弘 19
子どもと学校
教師のやりがいとは? 森 峻平 20
読者の声 21
おすすめ映画
原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち 小林みゆき 22
読書のすすめ(10回)
『子ども理解のカンファレンス』 久保 健 22
相談センター報告(第29回)
「教育の機会確保法」の周知を 遠藤 理香子 23
ひと言
マコちゃんに感謝 春日 辰夫 24
子どもの風景・作品について
書いて伝えて、つながっていく 堀籠 智加枝 24
センターの動き・編集後記 24