センターつうしん No.88

「いじめ」という名詞が広辞苑に登場するのは1991年の第4版から。ということは、社会的に「いじめ」が認知され社会現象化し始めたのは80年代ということになる。全国各地でいじめ自死が問題になっている。仙台でもいじめ自死が続き、新聞などで大きく報じられた。今やいじめ・いじめられ体験は、誰もが経験する可能性のある出来事となり、特別な事象ではなくなってさえいる。
88号は、「いじめ」について学校現場の受け止めや対応の実態、さらには「いじめ」について研究者や法曹界からも声を寄せていただき、みんなで考え合うきっかけになればと編集しました。

目次
タ イ ト ル 著  者 P.
ひと言 須藤 道子
特集「いじめ」をみんなで考えるために
座談会・学校現場から「いじめ」を考える 三浦雄介、阿部恵利子、遠藤利美、大山あけみ
古くて新しい問題・2題 太田 直道 10
「いじめ」対策における学校現場の混乱と課題 小幡 佳緒里 13
「いじめ」防止に取り組むための視点 山岸 利次 15
教育時評
一段と進む教育課程の「道徳化」に抗って 本田 伊克 17
子どもと学校
子どもたちに 授業の中で感動を 中地 純 18
書評
『教育の良心を生きた教師 三島孚滋雄の軌跡』を読む 千葉 建夫 20
わたしの出会った先生19
ダンプえんちょう いつまでも 江島 隆二 21
相談センター報告 第10回
「子どもと学校」 登校拒否・不登校問題全国のつどいに参加して 金谷 光子 22
おすすめ映画
いろいろ考えさせられた映画3本! 宮原 淳子 24
センターの動き 24