ゼミナールsirube 6月例会

日時 2019年6月17日(月)
13:30~16:30
会場 みやぎ教育文化研究センター
会場の詳細はこちら
参加費 無料
テキスト 『人間教育の哲学史』(太田直道 著)、当日配付資料
内容

今回から複数回にわたりしばらくは、ルドルフ・シュタイナーの教育思想を取り上げます。
ぜひご参加下さい。お待ちしております。

前回の
様子

ジンメルはドイツ出身の哲学者、社会学者であり、4月の読書会で扱ったデュルケームと同じように社会学の黎明期の主要人物の一人である。
読書会では、彼の著作のなかの『学校教育論』(1915~16年、すなわち第一次大戦中の大学冬学期講義によるもの)を取り上げ、そこからの抜萃資料をもとに読み合いました。
内容としては、主に教師—子ども関係を主眼において教授法や子どものとらえ方、さらに各教科(言語・国語、作文、歴史、地理、道徳、性教育など)のあり方などについてみていきました。

彼の論の一つの傾向は、教育内容や教材、あるいは教師の教授法(語り方)などにおいて教える知識や技術を包摂する「全体」や「統一体」というものがつねに意識され、個々の教育内容や教材が孤立・断片化することなく連続性のもとに組織されることにある。このような論の運びに、彼が生の哲学者であると言われる側面をみることもできるかも知れない。
そして、そのように構成・組織されることによって、子どもたちは授業において学ぶことへの「期待」を刺激され、「注意力」を発揮しながら授業にのぞむという。