道徳と教育を考える会・3月例会(隔月開催)

日時 2019年3月17日(日)
10:00~12:00
会場 みやぎ教育文化研究センター
会場の詳細はこちら
参加費 無料
資料代 当日配布
内容

学研の小学校道徳教科書「みんなの道徳」の分析を行います。ぜひご参加ください。

前回の
様子

光村図書の小学校道徳教科書『道徳 きみがいちばんひかるとき』の検討を行いました。
光村は、編集の基本方針で、最も大切なものは「命」だとし、「自分の存在を大切に思えること。自分と同じように,生きている他者を大切に思えること。草木や動物,地球,そのすべての『命』を大切に思えること。」としている。そして、その思いを端的に示した言葉が「みんな 生きてる みんなで 生きてる」であり、全学年の教科書の巻頭に掲げた。つまり光村のめざす道徳教育は、命の大切さを考える教育と言えよう。また教科書の特色を「考え、議論する道徳へ」とし、「考えたくなる」「語り合いたくなる」「動きだしたくなる」教科書であるとしている。

以下、教科書の内容について詳細には触れられないが、当日の報告から目についた指摘を幾つかコメントする。
教材は、いわゆる定番教材も含め玉石混淆といったところだ。それは、他社の教科書にも多分に言える。コラム欄を設け、そこでは「子どもの権利条約」「持続可能な社会」「差別のない社会」(ハンセン病)などを取り扱ったり、6年生の教科書冒頭に「まどさんからの手紙」「世界人権宣言からの学ぼう」などを載せるなど、光村なりの特色を出そうとする努力が窺える。また編集委員会に作家も加え、この教科書でしか出会えない作品(教材)づくりなどにも努めているが、必ずしも成功しているとは言えそうにない。
教科書の検討とともに、光村の教科書を使った授業についても検討した。取り上げたのは、法やきまりを扱う6年生教材の「ここを走れば」。
教材は、祖父が倒れ病院に運ばれたという知らせを聞いて、家族みんなで高速道路を通って駆けつけようとするが渋滞に遭ってしまう。妹は空いている路側帯をみて「ここを走れば」と父親に提案するが、父は通ってはいけないことを説明する。ぼくも路側帯を走っていく他の車をみてそのことを父に告げて促すものの走らない。結局、祖父の最期に間に合うことができず、ぼくは「あのとき、路側帯を走っていたら―」と思うのだが、父親の目から涙がこぼれているのを見てはっとさせられる、といったような内容だ。
みなさんはこの教材、いかがですか。授業では、ここから法やきまりを守ることの大切さを学ぶことにつなげていくようなのですが・・・。「命の大切さ」を第一に掲げる光村としては、どのような授業イメージをもっていたのだろうかなど話し合いは活発に行われました。