『教育』を読む会 1月例会

日時 2019年1月26日(土)
10:00~12:00
会場 みやぎ教育文化研究センター
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参加費 無料
テキスト 『教育』2019年1月号
内容

特集1 書く・描く・語る  表現のある教室
特集2 災前と災後の教育を考える

表現指導の真髄は、子どもが他者の共感に励まされて内面の真実に向かい合い、その真実を自分のものとして表現し、他者とつながっていくことにあります。それは、子どもがよりよく生きたいという願いを引きだし、その思いをともに生きる関係をつくりだすことです。特集1は、そのような表現教育について考え合いたいと思います。
特集2は、東日本大震災から7年半が過ぎ、また近年大規模な風水害が日本各地で起こっているなかで、被災地の教師や学校は、どのような状況に置かれ、子どもたちをどう受けとめてきたのか。その子どもたちにとって「必要な教育」をどのように探究しようとしてきたのか。防災・減災と同時に、学校、教師と地域のあり方について問い直したいと思います。

前回の
様子

12月の読者会は、特集1「実践記録 書いてみた・読み解いてみた」から穂高歩さんの「保護者とともに子どもの成長を考える」と、その読み解きをした山本宏樹さんの「荒天護送の航海日記」、さらに特集2から竹内章郎さんの「新自由主義の真の姿」を読み合いました。

穂高さんの実践記録と山本さんの読み解きは一緒にして話し合いました。そこでは、父親との信頼関係をどうつくるか、その信頼関係を構築しながらの献身的な実践と言える。しかし一方で、保護者からの学校や教師への要求をどこまで受け入れるのか。どこまでその要望に応えて対応していけばよいのかなど、その線引き(基準)は難しい。献身的ではあるが、一般化してよいのかどうか。様々な父親の要望が出されているが、同僚との関係はどうだったのだろうかなど、参加した現場教師からは自らの実践も顧みながらの切実な疑問や課題、あるいは今の学校現場の状況が出され交流した。
また、竹内章郎さんの論稿については時間的な制約もあり読み合うことがやっとで、十分話し合うことができなかった。また内容的には概して抽象的で言及されている内容も多岐にわたるにもかかわらず紙数的には少なく、論じる竹内さんも大変だったろうと推察する。
参加者からは、新自由主義が席巻する社会のもとネオリベ的知識・認識論が若い世代にもたらす悪影響が述べられているが、そのなかにあって教育や教師はどのような取り組みや実践が求められるのか、その方向性についてもっと語ってほしいとの声があった。