ゼミナールsirube 3月例会

日時 2018年3月26日(月)
13:30~16:30
会場 みやぎ教育文化研究センター
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参加費 無料
テキスト 太田直道 著『人間教育の哲学史』
内容

今回からは、幼児教育の祖とも称せられるフレーベルの教育思想を取り上げます。
太田先生は、テキストで「フレーベルは幼児教育の開拓者として知られているが、むしろ生命教育の提唱者なのである。それは、生命の尊重と畏敬があらためて問われるにいたっている現代において、ふたたび顧みられるに値する内容と水準とを備えている。生命原理にもとづく教育の再編こそは現代の火急の課題であるとすれば、それが何に拠り、どのような体系と展開を持たなければならないか、具体的な教授はどのようになされるかということの重要なモデルを彼の思想は提供している。」と述べています。
幼児期の教育に関心ある方はもちろんですが、震災を経験し、また現代社会における子どもたちの生きづらさを考えるとき「いのち」を育む教育は、さまざまな意味で今日的なテーマであるとも思います。ぜひ、みなさんご参加下さい。

前回の
様子

2月の会は、予告どおりヘルバルトの品性の陶冶をめぐって読書会を行いました。
話し合いでは、①品性と意思、②思想圏、③教授と訓練、④所有、⑤美的必然性 などの言葉を中心にしながらヘルバルトの教育思想を読み進めました。
個人的にはヘルバルトの教育思想のなかにカントの超越論哲学やヘーゲルの弁証法の影響、あるいはフィヒテやシェリングの意志の哲学などの関係など、ドイツ観念論哲学の水脈がどのように流れ込み、ヘルバルト流にそれらが受け継がれているのかがみえてきて、ヘルバルトの教育思想そのものはもちろん、当時のドイツ哲学の状況を垣間見ることができたように感じました。